2018.10.23
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不動産投資

医師の強みを活かせる不動産投資 REITの魅力とは

(写真=designer491/Shutterstock.com)
(写真=designer491/Shutterstock.com)
将来に備えた投資の中でも、不動産投資は根強い人気があります。ただそれなりに投資額が大きくなることから、いくつも物件を購入したり、不動産で分散投資したりするのは容易ではありません。そこで物件を直接購入しない不動産投資「REIT」に注目してみたいと思います。

REITのメリット・デメリット

REIT(REAL ESTATE INVESTMENT TRUST、リート)は、「不動産投資信託」のことです。多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する投資商品です。

たとえば投資用マンションなどを買おうと思うと1,000万円といったまとまった額が必要ですが、リートなら数万円から数十万円程度で投資できます。

株式と同じように証券会社などを通して自由に売買が可能であり、実物不動産の売買と比較して以下のようなメリットがあります。

(1) 不動産投資法人が事業主体となって、運営や管理をしてくれる
(2) 実物不動産と比較して少ない金額から投資でき、分散投資もしやすい
(3) 上場していることから売買がしやすく流動性が高い

実物不動産と比べたデメリットとしては、実物不動産は自分で住んだりオフィスなどに使ったりもできますが、リートでは基本的にそれができません。またREITそのものが上場廃止になるリスクや倒産してしまうリスクがあります。これらは基本的に実物不動産の所有と異なる点といえるでしょう。

しかし実物不動産のオーナーが抱えがちな固定資産税の増額や突発的に必要となった修繕費の悩みからも解放され、所有者としての空室リスクなどからも解放されます。

そして現金化も実物不動産に比して容易であり、投資のポートフォリオを簡単に組みなおすこともできます。

値動きや投資の動向に関するデータについては即時収集できます。長期保有に適している点でも医師に向いている資産運用と考えられるのです。

なお日本のREITはJ-REITと呼ばれ、2003年ごろには上場銘柄数は10未満、時価総額は1兆円弱でしたが、18年7月現在、60銘柄12.5兆円と拡大しています。Jリートは利益の90%超を配当に回すと実質的に法人税が免除されるため、配当性向も比較的高めです。

「ヘルスケア」カテゴリーも誕生

REITそのものも投資商品として無理なく始められるものですが、せっかくなら投資をしながら医業に役立つ様々な知識を得たいところです。

REITは投資主体が住居を中心とするものや、オフィスや店舗を中心とするものが主体ですが、最近は"ヘルスケア"というカテゴリーができました。

ヘルスケアといっても、そのポートフォリオの大半は高齢者施設が中心ではありますが、中にはリハビリテーション病院施設を組み込んでいるところも出始めています。

高齢社会では医療と住居が密接に関連します。日本ではまだなじみが薄いヘルスケアのREITも将来的には市場が拡大し、ポートフォリオに組み込まれる病院や医療施設も増えることが考えられます。

このようなREITに投資することで、単に配当などを得られるだけでなく、高齢者に対してどのような施設をどう関連付け、どんなサービスを提供するのがいいのかという経営の参考になる情報が得られるかもしれません。組み込まれるポートフォリオの施設の良し悪しも、医師ならではの判断基準で見ることができるのではないかと思います。

こうした点も考慮し、不動産投資に関心がある医師はREITに着目してみてはいかがでしょうか。

文・田井能久(不動産鑑定士/タイ・バリュエーション・サービシーズ代表取締役)

 

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