2018.10.25
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開業・経営

タイムマネジメントに長けた医師がしている7つのこと

(写真=Mohd KhairilX/Shutterstock.com)
(写真=Mohd KhairilX/Shutterstock.com)
責任重大な上に多忙を極める医師の仕事は、どうしてもストレスが溜まりがちです。しかし時間の価値を向上させて自由時間を増やすことができれば、そのストレスを軽減することができるでしょう。

時間の価値を向上させるためには、時間を有効に使って業務の質を上げる必要があります。医師向けのコーチング本『Prescription for Time』の著者、スーザン・カーズリー氏など専門家の提案するタイムマネジメント・スキルを参考に、「時間を上手に、大切に使う」ことを意識してみましょう。

早めの準備 一日のスタートラインで遅れをとらない

準備に手間取って診察時間が遅れていくと、医師も患者もストレスを感じてしまいます。

「診察時間が終わった後、翌日の準備を整えておく」「30分早く出勤して、前日の残りの作業やその日の準備をする」「診察を午前8時に開始するのであれば、最初の患者の予約は登録などを考慮して、午前7時45分に入れておく」など、一日のスタートラインで遅れをとらないように心がけるだけで、気分的にも随分楽になるはずです。

絶対に必要となる作業の準備を万全に整えておくことで、診察開始直前にあわてることがなくなり、医師も患者も快適な環境で診察に専念できるでしょう。

患者の優先事項を把握しておく

患者が診察の最後に新たな問題や懸念について質問をするのは、珍しいことではありません。例えば一人当たりの診察時間が5分間だとして、5分間腰痛の診察した後に患者が首の痛みを訴えてくることがあります。

ここで最初から対応してしまうと、後の患者の診察時間が大幅にずれ込んでしまいます。こうした状況を事前に防ぐために、看護婦を通して診察前に患者の優先事項を把握しておきます。もし腰と首が気になるのであれば、腰に3分、首に2分など、診察時間を上手く振り分けます。
さらに診察開始直後に、患者にも優先事項を再確認しておくといいでしょう。

スケジュールの延滞には臨機応変に対応

それでも予定が遅れてしまった場合は、可能な限り早くに遅れを取り戻せるよう、臨機応変に対応します。午前の患者の診察時間が5分ずつ遅れているのであれば、自分の休憩時間を少し短くするなどして、診察時間自体を増やすことで、さらなるスケジュールの延滞を食いとめられるでしょう。

「休憩時間を返上してまで対応しなくてはならないのか」と不満に感じるかもしれませんが、診察時間の遅れは患者の満足度にも大きく影響します。「遅れを取り戻した」という安心感から、医師のパフォーマンスも向上するのではないでしょうか。

サポートしてくれるチームを育てる

「人に頼むより自分でやったほうが早い」と、周囲に任せられる簡単な作業を一人で抱え込んでいる医師も多いようです。しかしその簡単な作業が積もり積もって、ストレスの種になっては元も子もありません。

作業を人に教える手間が煩わしいと思うかもしれませんが、一度しっかりと教え込んでしまえば、本来自分がやるべき優先事項に専念できます。長期的に見ると、非常に有効な時間の使い方ではないでしょうか?

また、自分の医療チーム全員を患者のケアに参加させることも、タイムマネジメントに大きく貢献します。単に医師にメッセージを伝えるだけではなく、自ら率先して動き、医師をサポートする……。そんなチームに育てましょう。

時間の浪費を見直す

「知らず知らずに無駄にしている時間がないか?」と、自分の仕事パターンを一度見直してみることも大切です。「非効率的な会議に出席している」「休憩がてら同僚とおしゃべりしている時間が長い」など、非生産的なことを習慣的に繰り返してはいませんか?
会議がだらだらと長いだけで非効率的だと感じているのであれば、会議前の参加者とのコミュニケーションを通して、参加者全員が会議の目的を認識し、結果に向けたプロセスを追求する姿勢を持ってもらうことで「時間の浪費」を防ぐことができるでしょう。

効率的な会議は、仕事全体の生産性向上につながります。

私生活を充実させる

タイムマネジメントが上手な人は、仕事も私生活も充実しています。「自分の人生で仕事以外に何が大切か?」を見極め、それを達成する手段を見つけましょう。

「家族や友人ともっと時間を過ごしたい」「趣味を楽しむ時間が欲しい」「旅行に行きたい」など、人それぞれ私生活で望むことは異なるでしょうが、仕事以外の時間を充実させることがストレスの軽減やモチベーション向上につながります。その結果仕事の効率が上がり、時間にも余裕が生まれるでしょう。

大局的に物事を考える

医師として経験を積むにつれ、論文の執筆やカンファレンスでの演説、役員会への参加などの依頼が舞い込んで来るでしょう。しかし新しい責任を引き受けるかどうかは、自分の長期的・短期的な目標を十分に考慮してから決めるようにしましょう。

新しい責任がどのくらい自分のキャリアを進歩させるか、それに対して自分の時間をどう割り当てるか。目の前のオファーだけに気を取られるのではなく、大局的に物事を見て判断することが重要です。

文・アレン琴子(英国在住のフリーライター)

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