2018.11.29
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ライフ

投資しながら楽しむクラシックカー 初心者向けの国内・国外モデルは?

(写真=Caddy Man/Shutterstock.com)
(写真=Caddy Man/Shutterstock.com)
クラシックカー投資というと「道楽」「マニアのすること」と思われるかもしれませんが、高級車や希少価値の高い車に乗る楽しみを味わいながら高リターンが期待できる実物資産として、欧米ではワインやアートとともに定着しています。

資産価値の高い車を選び、将来的に購入価格を上回る価格で売却できれば、車体価格が実質ゼロになるどころか利益が生まれます。クラシックカー投資の魅力とともに、投資初心者の医師でも取り組みやすい国外・国内のクラシックカーをご紹介しましょう。

投資としての価値は?

投資の観点からクラシックカーの価値をみてみましょう。英国の不動産総合コンサルティング企業ナイトフランクの調査によると、過去1年はワインやアートほどの勢いがみられないものの、高級車の値動きを示す「HAGIトップインデックス」 では、2017年始めまで年間10%以上のペースで価格を上げていました。

また2018年第一四半期の時点で、クラシックカーの過去10年のリターンは289%と、同社が調査した10種類の高級投資資産の中で圧倒的な伸びを示しています。長期的な安定成長資産と言っても過言ではないでしょう。

1956年型アストンマーティンDBR1が2,250万ドル、1859年型250 GT SWB カリフォルニア・スパイダーが1,800万ドルで落札されるなど、高額なオークションが相次いだこともあり、不調だった2017年でさえHAGIトップインデックスでは6%の成長を記録しています。

「資産価値の下がりにくい車」に投資する

クラシックカーを投資商品として購入する場合、資産価値の下がりにくい車に投資することが重要です。

既に市場に出回っている人気のクラシックカーは、希少価値や市場の需要が高いものが多く、将来的にさらに値上がりする可能性がありますが、それなりの資金が必要です。例えば最も人気が高い500万ドル以上のクラシックカーは、メルセデス、ブガッティ、ポルシェですが、これほどまで高額な車に投資するのは一部の富裕層のみでしょう。

しかし希少価値が高いモデルには、資産価値が上がりやすいというメリットがあります。例えば2018年6月までの過去1年間で、フェラーリは平均8.8%、ポルシェは平均7.7%、メルセデスは平均1.3%値上がりしています。

価格急上昇中の旧車が狙い目?

クラシックカー投資の初心者でも手に入れやすく、値上がりが期待できるものも多数あります。ロンドンのクラシックカーディーラー、ヘキサゴン・クラシックス いわく、近年クラシックカーとしての価値が急速に上昇しているのは、アルファロメオのアルファスパイダーやフィアットのFiat 500 、1996年に発売されたポルシェのボクスター986の初代モデルなどです。

例えば、2015年には1万ポンド前後で取引されていたアルファスパイダー(左ハンドル)の旧車は、2018年現在1.5万ポンド。わずか3年間で5,000ポンドも値上がりしています。日本での平均価格は168.5万円 ですから、投資しやすい価格帯です。

数年前は約5万ポンドだったBMW のE46 M3 CS特別仕様の旧車も、現在は7~8万ポンドの値がつくそうです。

日本のクラシックカーにも注目

投資の対象となるのは国外の車だけではありません。

1968~1972年にかけて製造されたスカイライン・ハコスカは定番のクラシックカーですが、レース用エンジンを搭載したGTR は特に人気です。

1970~1977年にかけて発売され「ダルマ」の愛称で親しまれたトヨタ初代セリカ1600GT (A20/30)、1967~1972年に発売され国外からの評価も高かった日産ダットサン・ブルーバード510 、1970年に発売され「和製アメリカンマッスルカー」の異名をとった三菱コルトギャランGTO、1991年にWRC用のホモロゲーションモデルとして発売されたトヨタ セリカGT-FOUR など、日本のクラシックカーは国外の投資家やコレクターにも高く評価されています。

1967~1970年に製造されたトヨタ2000 GTは「日本が生んだ最高のスーパーカー」と呼ばれ、2013年にサザビーが主催するRMオークションでは1967年式が160万ドルというアジアのクラシックカー史上最高値で落札されました。

日本車なら国内でも探しやすい、購入しやすいというメリットがあるので、検討してみてはいかがでしょうか。

クラシックカー投資の注意点

クラシックカーに投資する際に気をつけたいのは、維持費や保険料です。希少価値の高いものほど「お金のかかる投資」になります。

候補の車を見つけたら購入前に最低限のコストを算出し、「利益が出るか」よりも「維持していけるか」を判断する必要があります。ただ車庫に入れて保管しているだけではなく、乗用車として楽しみたい場合はなおさら慎重になるべきです。また他の金融資産同様、市場の動き次第で価格が下がる車もあるため、過度な期待は禁物です。

そうした意味でも、最初から高価なクラシックカーを求めるのではなく、経済的に負担にならず、かつ趣味として楽しめるものを購入するのが賢明でしょう。高級車に乗っている医師はたくさんいますが、クラシックカーで周囲とは少し違う自分を演出してみてはいかがでしょうか。

文・アレン・琴子(英国在住のフリーライター)
 

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